はじめに 157
初期設定の手順
初期設定は、Dell Easy Setup Wizard または CLI(コマンドラインインタフェース)を使用
して実行します。スイッチの設定ファイルが空の場合、セットアップウィザードは自動
的に起動します。ウィザードは Ctrl+Z を押せばいつでも終了できますが、設定した情報
はすべて破棄されます(デフォルト値が使用されます)。CLI を使用する初期設定の詳細
については、『ユーザーズガイド』を参照してください。本書では、スイッチの初期設定
にセットアップウィザードを使用する方法について説明します。
ウィザードにより、スイッチに以下の設定が行われます。
•
有効なパスワードが設定された状態で初期特権ユーザーアカウントを設定。セットアップ
中に
1
つの特権ユーザーアカウントが設定されます。
•
CLI
ログインと
HTTP
アクセスによってローカル認証の設定のみを使用できるように
します。
•
管理
VLAN
用の
IP
アドレスを設定します。
•
SNMP
マネージャが所定の
IP
アドレスで使用する
SNMP
コミュニティストリングを設定し
ます。このスイッチに
SNMP
管理を使用しない場合は、この手順を省略して構いません。
•
すべての
IP
アドレスから管理サーバー
IP
の指定や管理アクセスの許可ができるようになり
ます。
•
デフォルトゲートウェイの
IP
アドレスを設定します。
サンプルセッション
本項では、Easy Setup Wizard のセッションについて説明します。サンプルセッションで
は、以下の値が使用されています。
•
管理
VLAN
の
IP
アドレスは、
192.168.1.100:255.255.255.0
です。
•
ユーザー名は
admin
、パスワードは
admin123
です。
•
ネットワーク管理システムの
IP
アドレスは
192.168.1.10
です。
•
デフォルトゲートウェイは
192.168.1.1
です。
•
使用する
SNMP
コミュニティストリングは
Dell_Network_Manager
です。
初期値は上記のように設定されます。ウィザードを完了すると、スイッチは以下のよう
に設定されます。
•
SNMPv1/2c
が有効になり、コミュニティストリングは上記のように設定されます。
SNMPv3
はデフォルトで無効です。
•
管理ユーザーアカウントは定義のとおりに設定されます。
•
ネットワーク管理システムが設定されます。この管理ステーションから、
SNMP
、
HTTP
、
および
CLI
の各インタフェースにアクセスできます。また、
(0.0.0.0) IP
アドレスを選択す
ることで、すべての
IP
アドレスにこれらの管理インタフェースへのアクセスを許可する設
定も可能です。
•
デフォルト管理
VLAN
(
1
)に
IP
アドレスが設定されます。
•
デフォルトゲートウェイアドレスが設定されます。