はじめに 161
スタックの起動
トポロジの検出
スタックを形成すると、トポロジ検出プロセスによって、ファームウェアバージョン、
ハードウェアバージョン、管理プリファランス、スイッチの MAC アドレス、スイッチシ
リアル番号など、スタック内のすべてのスイッチに関する情報を格納するデータベース
が構築されます。
この情報は、コマンドラインインタフェースまたは Web インタフェースを使用
して表示することができます。
メモ: CLI と Web インタフェースについては、『CLI Reference Manual』(CLI リファレンスマ
ニュアル)と『ユーザーズガイド』をそれぞれを参照してください。
スタック ID の自動割り当て
スタックが構築される間に、各スイッチにスタック ID が割り当てられます。スタック ID
の割り当てが完了すると、各スイッチはスタック ID を不揮発性のフラッシュメモリに保
存します。
スタック ID は、CLI または Web インタフェースを使用して表示することができます。
ファームウェアバージョンの確認
スタック ID の割り当てに続いて、マスタースイッチは一貫性のチェックを行い、スタッ
ク内のすべてのスイッチで同じバージョンのファームウェアが実行されていることを確
認します。
スイッチのソフトウェアバージョンが一致しないと、メンバースイッチのポートの使用
が有効になりません。この状態はサスペンドスタッキングモードと呼ばれています。こ
の場合は、メンバースイッチのファームウェアとマスタースイッチで実行中のファーム
ウェアを同期化します。
システムの初期化
ファームウェアバージョンの一貫性のチェック中に、すべてのスイッチで実行されてい
るファームウェアが同一バージョンであると判断されると、スイッチはスタッキング
モード用に初期化されます。
標準スタッキングモード用の初期化
マスタースイッチは、前回保存されたシステム設定ファイルを使用してスタックを初期
化します。設定ファイルを持たないスイッチには、デフォルト設定が適用されます。
設定ファイルが破損すると、スタックは初期化され、工場出荷時のデフォルト設定にな
ります。
設定ファイルは保存できます。マスタースイッチは設定ファイルをメンバースイッチに
自動的に配信します。マスタースイッチが後に使用できなくなると、メンバースイッチ
の 1 つが新しいマスタースイッチとなり、元のマスタースイッチに保存されていた設定
ファイルを適用します。