Fujitsu T2000 Server User Manual


 
8 SPARC Enterprise T2000 サーバ 製品概要 2007 4
ハードウェア補助による暗号化
UltraSPARC T1 マルチコアプロセッサを使用すると、ハードウェア補助によって、
RSA および DSA 暗号化処理が高速化されます。Solaris 10 オペレーティングシステ
ムでは、ハードウェア補助による暗号化をサポートするマルチスレッド化デバイスド
ライバ (ncp デバイスドライバ) が提供されています。
ALOM CMT による遠隔管理
Advanced Lights Out Management (ALOM CMT) 機能は、SPARC Enterprise T2000
サーバの遠隔管理を可能にするシステムコントローラです。
ALOM CMT ソフトウェアはファームウェアとしてプリインストールされているた
め、システムに電源を入れるとすぐに初期化されます。ALOM CMT は、特定のイン
ストール環境で動作するようにカスタマイズできます。
ALOM CMT を使用すると、ネットワークを介して、あるいは専用のシリアルポート
を端末または端末サーバへの接続に使用して、サーバを監視および制御できます。
ALOM CMT が提供するコマンド行インタフェースを使用して、地理的に分散してい
るマシンまたは物理的にアクセス不可能なマシンを遠隔から管理できます。また、
ALOM CMT を使用すると、サーバのシリアルポートに物理的に近接している必要が
ある POST などの診断を遠隔から実行できます。
ハードウェア障害、ハードウェア警告、サーバまたは ALOM CMT に関連するその
他のイベントの電子メール警告を送信するように ALOM CMT を設定できます。
ALOM CMT 回路は、サーバのスタンバイ電力を使用して、サーバとは独立して動作
します。このため、ALOM CMT ファームウェアおよびソフトウェアは、サーバのオ
ペレーティングシステムがオフラインになったり、サーバの電源が切断されたりした
場合でも、引き続き機能します。次の SPARC Enterprise T2000 サーバコンポーネン
トが ALOM CMT によって監視されます。
CPU の温度状態
ディスクドライブの状態
格納装置の温度状態
ファンの回転速度および状態
電源装置の状態
電圧状態
ALOM システムコントローラの設定および使用方法については、『Advanced Lights
Out Management (ALOM) CMT ガイド』を参照してください。