10 SPARC Enterprise T2000 サーバ 製品概要 • 2007 年 4 月
ファンの冗長性
SPARC Enterprise T2000 サーバには、3 つのホットスワップ対応のシステムファンが
備えられています。これらのファンによって、ファンの 1 つに障害が発生した場合で
も適切に冷却が行われるため、システムは引き続き動作することができます。
環境監視
SPARC Enterprise T2000 サーバの環境監視サブシステムによって、サーバおよびそ
のコンポーネントは、次の状況が発生しないように保護されます。
■ 過度な温度上昇
■ システム内の適切な通気の不足
■ 電源装置の障害
■ ハードウェアの障害
温度センサーはシステム全体に配置されており、システムおよび内部コンポーネント
の周辺温度を監視します。ソフトウェアおよびハードウェアは、格納装置内部の温度
が所定の安全動作範囲を超えないようにします。センサーによって監視される温度
が、低温しきい値を下回ったり、高温しきい値を上回ったりした場合には、監視サブ
システムソフトウェアによって、フロントパネルおよび背面パネルのオレンジ色の保
守要求 LED が点灯します。温度状態が持続して危険しきい値に達すると、正常なシ
ステム停止が開始されます。システムコントローラに障害が発生した場合は、バック
アップセンサーによってハードウェアの強制的な停止が開始され、重大な損傷からシ
ステムが保護されます。
エラーメッセージおよび警告メッセージはすべて、ALOM CMT のイベントログに記
録され、任意でシステムコントローラ (SC) システムコンソールに送信することがで
きます。保守要求 LED は、問題の診断に役立つように、システムの自動停止後も点
灯したままになります。
電源サブシステムは、電源装置の監視、およびフロントパネルと背面パネルの LED
での障害の報告という同様の方法で監視されます。
電源装置の問題が検出されると、エラーメッセージが ALOM CMT のイベントログ
に記録され、任意で SC システムコンソールに送信することができます。また、各電
源装置の LED が点灯して、障害を示します。システムの保守要求 LED が点灯して、
システム障害を示します。
RAID ストレージ構成サポート
任意の 1 組の内蔵ハードドライブによって、ハードウェア RAID 1 (ミラー化) および
ハードウェア RAID 0 (ストライプ化) の構成を設定すると、高パフォーマンスのハー
ドドライブのミラー化を実現できます。