Fujitsu T2000 Server User Manual


 
SPARC Enterprise T2000 サーバの機能 11
1 台以上の外部ストレージデバイスを SPARC Enterprise T2000 サーバに接続するこ
とによって、Solstice DiskSuite™VERITAS Volume Manager などの RAID
(Redundant Array of Independent Drives) ソフトウェアアプリケーションを使用し
て、システムのドライブストレージをさまざまな RAID レベルで構成できます。
エラー訂正およびパリティーチェック
UltraSPARC T1 マルチコアプロセッサには、D キャッシュおよび I キャッシュに対す
るタグパリティーとデータパリティーなど、内部キャッシュメモリーに対するパリ
ティー保護機能があります。内部の 3M バイト L2 キャッシュには、タグに対するパ
リティー保護およびデータに対する ECC 保護機能があります。
拡張 ECC はチップキルとも呼ばれ、ニブル境界でエラー状態にある最大 4 ビットを
修正します。これは、ビットがすべて同じ DRAM に存在するかぎり行われます。
DRAM に障害が発生しても、DIMM は機能し続けます。
障害管理および予測的自己修復
SPARC Enterprise T2000 サーバには、最新の障害管理技術が備えられています。
Solaris 10 OS のアーキテクチャーは、「予測的自己修復」が可能なシステムおよび
サービスを構築し配置するための手段を提供します。自己修復技術によって、システ
ムでは、コンポーネントの障害を正確に予測し、多くの重大な問題が実際に発生する
前にこれらの問題を軽減することができます。この技術は、SPARC Enterprise T2000
サーバのハードウェアとソフトウェアの両方に組み込まれています。
予測的自己修復機能の中核は、Solaris Fault Manager です。Solaris Fault Manager
は、ハードウェアとソフトウェアのエラーに関連するデータを受け取り、潜在的な問
題を自動的に暗黙のうちに診断する新しいサービスです。問題が診断されると、一連
のエージェントがイベントを記録することによって自動的に応答し、必要に応じて、
障害の発生したコンポーネントをオフラインにします。自動的に問題を診断すること
によって、ソフトウェアの障害または主要なハードウェアコンポーネントの障害が発
生した場合でも、業務に不可欠なアプリケーションおよび重要なシステムサービス
は、中断されることなく動作し続けることができます。
ラックに搭載可能な格納装置
SPARC Enterprise T2000 サーバでは、高さが 2U の省スペースでラック搭載可能な格
納装置を使用します。この格納装置は、業界標準のさまざまなラックに取り付けるこ
とができます。