NEC N8103-89 Computer Drive User Manual


 
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7. [Define LD Menu]で「RAID Mode」、「Stripe Block」、「Fast Init」、「Gigabyte
Boundary」の設定を行います。設定値は矢印キー『』でカーソルを対象の
項目に移動し、<Space>キーを押して変更します。
設定項目 初期値 設定可能値
RAID Mode (RAID レベル)
RAID5 RAID0/RAID1/RAID5/RAID10
Stripe Block 64KB/NA 32KB/64KB/128KB/NA(*)
Fast Init OFF ON/OFF
Gigabyte Boundary OFF ON/OFF
Cache Mode AutoSwitch AutoSwitch/WriteBack/WriteThru
*: RAID レベルによっては「NA」と表示され、変更できない場合があります。
[RAID Mode]
RAID レベルを設定します。目的に合わせて RAID レベルを選択してください。
[Stripe Block]
ストライピングを行う際のデータ分割の単位です。設定値が大きいほどシーケン
シャルデータの読み書きが高速になります。64KB での使用を推奨します。
[Fast Init]
本設定を『ON』に設定すると、ロジカルドライブ作成時にマスターブートレコー
(MBR)を初期化します(Fast Initialization 機能)HDD 内のデータを消去する場
合は『ON』に設定してください。また、OS の再インストールを実施する場合も
ONに設定してください。Fast Init」を実施しなくても OS の再インストール
は可能ですが、パーティションのフォーマットで時間がかかる場合があります。
[Gigabyte Boundary]
ロジカルドライブ設定時に、HDD の容量を GB 未満の容量を切り捨てて、GB
位でまるめる機能です。常に『OFF』に設定してください。
[Cache Mode]
ディスクアレイコントローラの「Write Cache」のモードを設定します。それぞれ
の設定値の仕様は、下の表を参照してください。
Cache Mode
仕様
AutoSwitch
(デフォルト値)
増設バッテリが接続され残量が十分にあり正常に動作している場合
は「Write Back」で動作しますが、バッテリが未接続の場合や残量が
少ない場合、バッテリの異常が検出された場合には自動的に「Write
Thru」に切り替わるため、電源断時でもデータを保護します。常に
AutoSwitch で使用することを推奨しています。
Write Back
本製品上のキャッシュメモリに一旦データを書き込み、そのキャッ
シュメモリのデータを元に HDD へデータの書き込みを行う非同期の
制御方式です。「Write Thru よりアクセス性能が向上しますが、
電源瞬断などの不慮の事故が発生した際に、データを損失する危険性
があります。
Write Thru
本製品上のキャッシュメモリと HDD の両方にデータの書き込みを行
う制御方式です。一般的に「Write Back」よりアクセス性能は劣りま
す。