HP (Hewlett-Packard) DL100 G2 Server User Manual


 
1HPジサバソ
この章では、いくつかのストレージ テクノロジを紹介し、HP ProLiantストレージ サーバを構成するハード
ウェアとソフトウェアについて説明し、モデルの主な機能を比較します。
HP ProLiantストレージ サーバ製品は、基本的なMicrosoft
®
Windows
®
ワークグループから、分散ファイ
システム(DFS)、NFS(Network File System)、ファイル転送プロトコル(FTP)、ハイパーテキスト転
送プロトコル(HTTP)、およびMicrosoft Server Message Block(SMB)を使用する複雑なマルチプロトコ
ドメインまで、さまざまなコンピューティング環境で使用できます。Windows、UNIX
®
、Linux、Novell、
Macintoshなど、各種のクライアントに対応しています。
HP ProLiantストレージ サーバ製品ファミリは、エンタープライズ クラスのほかに、リモート オフィスまたは
中小規模のビジネス クラス用のソリューションによって構成されています。これらは、信頼性の高い性
能、管理機能、およびフォールト トレランスを特徴としています。各HP ProLiantストレージ サーバは、
ネットワーク接続ストレージ(NAS)サーバとして機能するよう設計されています。サーバのハードウェ
ア機能とソフトウェア機能は、HPのWebサイトh
ttp://www.hp.com/go/storage(英語)で利用できる『HP
ProLiant Storage Server QuickSpecs』を参照してください。NASをクリックし、ストレージ サーバを選択
し、QuickSpecsリンクを選択します。
日本語版があるものは、h
ttp://h50146.www5.hp.com/products/storage/storage_server/からご使用のモ
デルを選択し、QuickSpecsリンクを選択します。
サーバの識別
ProLiantストレージ サーバの各モデルには、DLまたはMLの識別名が付いています。DLは最適密度の製
品系列であり、ラック
マウント型です。MLは最大構成であり、デスクトップ型です。DLまたはMLに続く番号
は、機能と容量に応じて増加します。たとえば、一般に100シリーズのストレージ サーバは、300シリーズや
500シリーズのストレージ サーバに比べ、機能が限定されています。サーバの各メジャー リビジョンは、世
代(G)で表されま
す。たとえば、DL100 G2は、第2世代のラックマウント型100シリーズ サーバです。
ストレージ環境
サーバは、ストレージ環境で重要な役割を果たします。サーバは、ケーブル、ハードウェア、およびソフト
ウェアによってストレージ エリア ネットワーク(SAN)インフラストラクチャに接続し、移動するデータ フロー
を管理することができます。ここでは、ストレージ環境に含まれる一部のテクノロジについて説明します。
SAN
SANは、特殊な専用の高速ネットワークです。SANには、サーバやストレージ デバイスを接続できます。
SANは、「サーバ
の背後にあるネットワーク」です。SANでは、ローカル エリア ネットワーク (LAN)と同
様、ルータ、ゲートウェイ、ハブ、スイッチのようなインターコネクト要素を使用して、ネットワーク経由で
任意のものを接続できます。ファイバ チャネルが標準のSANネットワーキング アーキテクチャですが、
他のネットワーク
規格も使用できます。SANを実装するには、通常、新しいストレージ ネットワーク
ンフラストラクチャを開発する必要があります。
NAS
ネットワーク接続ストレージ(NAS)は、ネットワーク経由のファイル共有を最適化するストレージ デバ
イスです。NASソリューションは、Ethernet LANという成熟したTCP/IPネットワーク テクノロジを使用し
ます。データは、TCP/IPプロトコルを使用してLAN経由でNASデバイスに出入りします。LAN経由でスト
レージ デバイスに到達できるので、ストレージは特定のサーバとの直接接続から解放され、LANファ
ブリックを使用して任意のものを接続できます。
原則的には、任意のオペレーティング システムを使用する任意のユーザーが、リモート ストレージ デバイ
ス上のファイルにアクセスできます。これは、共通のネットワーク アクセス プロトコルによって実行されま
HP ProLiant DL100 G2ストレージ サーバ 管理者ガイド
17