HP (Hewlett-Packard) DL100 G2 Server User Manual


 
アレイ
図9を参照してください。システムにアレイ コントローラを取り付けると、論理的に複数の物理ドライブ(P1~
P3)の容量を、アレイと呼ぶ1つまたは複数の論理装置(L1)にまとめることができます。複数の物理ド
ライブを論理装置にまとめる
と、構成するすべての物理ドライブの読み取り/書き込みヘッドが同時に
アクティブになり、データ転送に必要な時間が大幅に減少します。
注記:
ストレージ サーバ モデルに応じて、アレイ構成が不可能であったり、不要な場合があります。
P1 P3P2
L1
gl0042
図9 物理ドライブからのアレイ構成
読み取り/書き込みヘッドは同時にアクティブになるので、ある時間内に同じ量のデータが各ドライブに書き
込まれます。各データ単位をブロックと呼びます。図10に示すように、ブロックはアレイ内のすべての
ハードディスク ドライブの上に1組のデータ ストライプを形成します。
S1
S2
S3
S4
B1
B4
B7
B2
B5
B8
B11B10 B12
B6
B3
B9
g
l0043
図10 データ ブロック(B1~B12)のRAID 0(データ ストライピング)(S1~S4)
アレイ内のデータを読み出すには、各ストライプ内のデータ ブロック シーケンスが同じはなければな
りません。アレイ コントローラがこの順序付けプロセスを実行し、データ ブロックを正しい順序でドライ
ブの書き込みヘッドに送信します。
ストライピング プロセスの結果、アレイ内の各ハードディスク ドライブには同じ量のデータ ブロックが
保存されます。
注記:
同じアレイ内の1台のハードディスク ドライブの容量が他のハードディスク ドライブの容量より大きい場
合、余った容量はアレイが使用できないため無駄になります。
フォールト トレランス
ドライブはめったに故障しませんが、故障すると壊滅的です。たとえば、図10に示すような単純なストライピ
ングを使用している場合、任意のハードディスク ドライブが故障すると、同じアレイ内のすべての論理ド
ライブに障害が発生し、データが消失します。
ハードディスク ドライブの故障によるデータ消失を防止するには、ストレージ サーバをフォールト トレラン
ス構成にする必要があります。HPは、RAID 5構成に準拠することをおすすめします。
HP ProLiant DL100 G2ストレージ サーバ 管理者ガイド
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