HP (Hewlett-Packard) DL100 G2 Server User Manual


 
誤って削除されたファイルを復旧する。以前のバージョンを開いて、安全な場所にコピーできます。
誤って上書きされたファイルを復旧する。ファイルの以前のバージョンにアクセスできます。
作業中にファイルの以前の数バージョンを見比べる。以前のバージョンを使用して、ファイルの2つ
のバージョンにおける変更点を見比べます。
シャドウ コピーは、現在のバックアップ、アーカイブ、またはビジネス リカバリ システムに置き換わる
ものではありませんが、復元手順を簡略化できます。スナップショットには、元のデータ ブロックの部
分だけが含まれ、シャドウ コピーではメディアの故障によるデータ消失を防ぐことはできません。ただ
し、スナップショットの長所は、シャドウ コピーからデータを直ちに復旧できるため、テープからデー
タを復元するのに要する時間が短縮されます。
シャドウ コピーの計画
セットアップをサーバ上で起動し、クライアント インターフェースをエンドユーザーが使用できるよう
にする前に、以下の点を
考慮します。
どのボリュームからシャドウコピーを取るか。
どのくらいのディスク容量をシャドウ コピーに割り当てる必要があるか。
シャドウ コピーを保存
するのに別々のディスクを使用するかどうか。
どのくらいの周期でシャドウ コピーを取るか。
ボリュームの識別
シャドウ コピーはボリューム全体が作成されますが、特定のディレクトリは作成されません。シャドウ
ピーが最も効果を発揮するのは、ドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーション、画像、またはデータ
ベース ファイルなどのユーザー ファイルがサーバに保存されている場合です。
注記:
シャドウ コピーは、アプリケーションまたは電子メール データベースの以前のバージョンへのアク
セスを提供するために使用しないでください。
シャドウ コピーは、グループ ポリシーまたはユーザーがデータを保存するその他の共有フォルダを使用
してリダイレクトされるホーム ディレクトリやマイ ドキュメント フォルダなど、ユーザー データを保存す
るボリューム用に設計されています。
シャドウ コピーは、圧縮または暗号化されたファイルを扱い、シャドウ コピーの作成時にそのファイル
に設定されていたすべてのアクセス権をそのまま保持します。たとえば、ファイルを読み取るためのア
クセス権を持たないユーザーは、ファイルの以前のバージョンを復元したり、復元されたファイルを
読み取ることはできません。
シャドウ コピーはボリューム全体に対して作成されますが、ユーザーがシャドウ コピーにアクセスす
るには共有フォルダを使用する必要があります。また、ローカル サーバの管理者がシャドウ コピーに
アクセスするには、\\servername\sharenameパスを指定する必要があります。管理者またはエン
ユーザーが、共有フォルダ内にないファイルの以前のバージョンにアクセスするには、まず管理者
がそのフォルダを共有化する必要があります。
注記:
シャドウ コピーはNTFSでだけ使用でき、FATまたはFAT32ボリュームでは使用できません。
シャドウ コピー
を使用して記録されたファイルまたはフォルダは、元のデータが変更中であっても、静
的に見えます。
ディスク スペースの割り当て
シャドウ コピーを保存するために割り当てる容量を決める際、コピーが変更される周期だけでなく、コ
ピーされるファイルの数とサイズの両方を考慮します。たとえば、毎月100ファイルだけ変更される場合
は、毎日10ファイル変更される場合に比べて必要になるストレージ容量は少なくなります。各ファイル
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ファイル サーバの管理