HP (Hewlett-Packard) DL100 G2 Server User Manual


 
次の表に、Smartアレイ コントローラがサポートする異なる種類のRAIDの重要な機能の要約を示します。
次の表の決定チャートを使用すると、さまざまな状況に適したオプションを決定できます。
表8 RAID方式の要約
RAID 0ストライ
ピング(フォー
ルト トレラン
スなし)
RAID 1+0
ミラーリング
RAID 5
分散
データ
ガーディング
RAID ADG
ハードディスク ドライブの
最大台数
非対応 非対応
14
ストレージ システムに依
1台のハードディスク ドラ
イブの故障に耐えられる
いはいは
複数のハードディスク
ライブの同時故障に耐え
られるか
いいえ
故障ドライブが
相互にミラー化
されていない場
いいえ
はい(2台のドライブの故
障に対応)
オンライン スペア
データ消失をさらに防止するには、RAID 0を除く任意の構成でオンライン スペア(またはホット スペア)を
割り当てます。このハードディスク ドライブにはデータがなく、アレイ内の他のドライブと同じストレージ サブ
システムに含まれま
す。アレイ内のハードディスク ドライブが故障した場合、コントローラは故障したドライ
ブに存在した情報を自動的にオンライン スペアに再構築することができます。そのため、システムは迅速
に完全なRAIDレベルのフォールト トレランス保護に復旧します。ただし、アレイ内の2台のドライブ障害をサ
ポートするRAID
アドバンスト データ ガーディング(ADG)を使用しないと、スペアにデータを再度書き込んで
いる間にアレイ内の3台目のドライブが故障した場合には、論理ドライブに障害が発生します。
論理ストレージ要素
論理ストレージ要素は、物理ストレージ要素をファイル システム要素に変換するコンポーネントから構成
されます。ストレージ サーバは、Windowsのディスクの管理ユーティリティを使用して、ファイル システ
ムに提供されるさまざまなタイプのディスクを管理します。LUNの提供には、ベーシック ディスクとダイ
ナミック ディスクという2つのタイプがあります。これらの各ディスク タイプには、異なるタイプの管理を
可能にする特殊な機能があります。
論理ドライブ(LUN)
アレイがハードディスク ドライブの物理グループであるのに対して、論理ドライブは物理ストレージ要素を
ファイル システ
ム要素に変換するコンポーネントから構成されます。
なお、LUNは、ストレージ コントローラ サブシステム内のすべての物理ドライブに広がることができますが、
複数のストレージ コントローラ サブシステムに広がることはできません。
L4
L5
L3
A1
L1
L2
A2
gl0045
図11 5台の
物理ドライブに広がる2つのアレイ(A1、A2)と5つの論理ドライブ(L1~L5)
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ストレージ管理の概要