Dell 690 Switch User Manual


 
RAID 構成について
本項ではRAID 構成の概要を説明しますコンピュータのご購入時RAID 構成を選択している場合があります。 コンピュータ業界では、用途のタイプに応じて数種類RAID 構成が利用できます
が、デルでは Dell Precision コンピュータでRAID レベル 0、レベル 1またはオプションの PCI Express RAID コントローラを取り付けた場合には RAID レベル 5 または RAID レベル 10
対応しています。 RAID レベル 0 構成は高いパフォーマンスが要求されるプログラムに、RAID レベル 1 構成は高水準のデータ保全性を希望されるユーザーにおめします。 RAID レベル 5 構成
または RAID レベル 10 構成ではデータ保全性と高速アクセスの両方が実現します
このコンピュータの RAID コントローラでは2 から 4 台の物理ドライブを使用して、RAID レベル 0 構成のみの設定が可能ですRAID レベル 5 または 10 アレイオプションの PCI Express
RAID コントローラでのみ利用可能)は、3 または 4 のドライブで構成する必要があります
すべて同じ種類のドライブを使用してくださいRAID アレイSAS ドライブと SATA ドライブを混在させることはできません。 また、容量が大きいドライブに未割り当ての(使用できない)領域ができ
ないようにするにはこれらのドライブを同じ容量にする必要があります。
RAID レベル 0
RAID レベル 0 では、「データストライピング」と呼ばれるストレージ技術を使用して、データアクセス速度を高速化します。 データストライピングは、連するデータセグメントストライプ)を複数の物理ド
ライブに順次書き込むことで、大容量の仮想ドライブとして扱う方法ですデータストライピングにより、1 のドライブでデータを読み込む間に、別のドライブでのブロックの検索と読み込みができま
す。
RAID レベル 0 構成のもう 1 つの利点は、各ドライブの全容量を使用できることです。 120 GB のドライブを 2 台取り付けている場合、データの保存240 GB を使用できます
RAID レベル 1
RAID レベル 1 では、「ミラーリング」と呼ばれるデータの冗長性を持たせたストレージ技術を使用します。 プライマリドライブに書き込まれたデータは、他方のドライブに複製(ミラーリングされます。
RAID レベル1 ではデータアクセス速度を犠牲にしてデータの冗長性が重視されます
いずれかのドライブに障害が発生した場合、それ以降の読み書き操作は、正常に動作しているドライブに対して行われます。 その正常なドライブのデータを使用して、交換用ドライブを再構築できます。
またデータが両方のドライブに複製されるため、2 120 GB RAID レベル 1 ドライブでデータの保存に使用できる合計容量は、最大 120 GB となります
メモ: RAID レベル 5 10 は、オプションの PCI Express RAID コントローラカードを介してのみ利用できます
メモ: SATA 1.0 RAID はサポートされていません
メモ: RAID レベルは階層を表すものではありません。 RAID レベル 5 構成は、RAID レベル 0 構成より本質的に優れてもってもいません
メモ: RAID レベルは階層を表すものではありません。 RAID レベル 10 構成は、RAID レベル 0 構成より本質的に優れてもってもいません
注意: RAID レベル 0 ではデータの冗長性がないため、いずれかのドライブに障害が発生した場合には、その他のドライブのデータにもアクセスできなくなります。 したがってRAID レベ
0 構成を使用する場合は、定期的にバックアップを行ってください。