スナップショットグループを作成する際は、次のルールが適用されます。
• スナップショットグループは、スナップショットと共に、またはスナップショットなしで作成でき
る。
• 各スナップショットイメージがメンバーになれるのは、1 つのスナップショットグループに限られる。
• スナップショットグループを含めることができる仮想ディスクのタイプは、標準仮想ディスクおよび
シン仮想ディスクのみです。スナップショット仮想ディスクなどの標準以外の仮想ディスクは、スナ
ップショットグループに使用できません。
• ベース仮想ディスクは、ディスクグループまたはディスクプールのいずれかに配置できます。
• スナップショット仮想ディスクおよびスナップショットグループは、同じベース仮想ディスク上に存
在することはできません。
スナップショットグループは、リポジトリを使用してグループ内に含まれるスナップショットイメージのす
べてのデータを保存します。リポジトリに保存されているデータは最後のスナップショットイメージの後で
変更されたデータのみであるため、スナップショットイメージ操作は、完全な物理コピーよりも使用するデ
ィスク容量が少なくなります。
スナップショットグループは、当初 1 つのリポジトリ仮想ディスクで作成されます。リポジトリは、初めに
は少量のデータを含み、その後、以降のデータ更新で徐々に増加します。リポジトリの容量を増加する、ま
たは仮想ディスクをリポジトリに追加することにより、リポジトリのサイズを増やすことができます。
スナップショット整合性グループ
複数の仮想ディスクで同じスナップショットイメージ操作を実行するために、仮想ディスクを含む整合性グ
ループを作成できます。整合性グループに対して実行される操作は、そのグループ内のすべての仮想ディス
クで同時に実行され、これによって各仮想ディスク間で整合性のあるデータコピーが作成されます。整合性
グループは通常、仮想ディスクの作成、スケジュール、またはロールバックのために使用されます。
整合性グループに属する各仮想ディスクは、メンバー仮想ディスクと呼ばれます。仮想ディスクを整合性グ
ループに追加すると、システムがこのメンバー仮想ディスクに対応する新しいスナップショットグループを
自動的に作成します。将来の特定の時間に、または定期的に、グループ内の各メンバー仮想ディスクのスナ
ップショットイメージを自動的に作成するために、整合性グループに対してスケジュールをセットアップで
きます。
複数の仮想ディスクを 1 つにまとめる整合性グループを使用すると、すべての仮想ディスクのスナップショ
ットを同じポイントインタイムで取得できます。これにより、全仮想ディスクの同期スナップショットが作
成されるため、複数の仮想ディスクにまたがるアプリケーション(例えば、ひとつの仮想ディスク上のログ
ファイル、別の仮想ディスク上のデータベースを含むデータベースアプリケーションなど)に特に適してい
ます。
整合性グループには、次が該当します。
• 整合性グループは当初、メンバー仮想ディスクあり、またはメンバー仮想ディスクなしで作成できま
す。
• すべてのメンバー仮想ディスク間で整合性のあるスナップショットイメージを有効にするため、整合
性グループに対してスナップショットイメージを作成できます。
• 整合性グループはロールバックできます。
• 1 つの仮想ディスクは、複数の整合性グループに属することができます。
• 整合性グループには、標準仮想ディスクとシン仮想ディスクのみを含めることができます。
• スナップショット仮想ディスク(レガシー)プレミアム機能を使用して作成されたスナップショット
は、整合性グループに含めることができません。
•
ベース仮想ディスクは、ディスクグループまたはディスクプールのいずれかに配置できます。
スナップショットリポジトリについて
リポジトリは、スナップショット、スナップショットグループ、および整合性グループに対する書き込みデ
ータの保持のために使用される、システムによって作成された仮想ディスクです。グループまたは書き込み
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