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プレミアム機能 — リモートレプリケーショ
ン(レガシー)
メモ: 次の項は、ファイバチャネル限定のリモートレプリケーションプレミアム機能に適用されるもので
す。このプレミアム機能は、ファイバチャネルと iSCSI ベース両方の MD ストレージアレイで利用でき
るリモートレプリケーションプレミアム機能と区別するためにレガシーと呼ばれます。この情報につ
いては「プレミアム機能 — リモートレプリケーション」を参照してください。
MD ストレージアレイでは、次のタイプのリモートレプリケーションがサポートされます。
• リモートレプリケーション — ローカルとリモートサイト間の再同期化を一括化するためにポイント
インタイムイメージを使用する標準の非同期レプリケーションです。このタイプのレプリケーショ
ンは、ファイバチャネルと iSCSI ストレージアレイの両方(ただし、双方間ではない)でサポートさ
れます。
• リモートレプリケーション(レガシー) — ローカルとリモートサイトのデータをリアルタイムで同
期化する同期(または完全書き込み)レプリケーションです。このタイプのレプリケーションはファ
イバチャネルストレージアレイでのみサポートされます。
メモ: 本項で説明するのはリモートレプリケーション(レガシー)プレミアム機能のみです。 標準のリ
モートレプリケーション(非同期)プレミアム機能について理解するには、「プレミアム機能 - リモート
レプリケーション」を参照してください。
概要
リモートレプリケーション(レガシー)プレミアム機能は、離れた場所にある 2 つのファイバチャネルスト
レージアレイ間のデータのリアルタイムレプリケーションを有効にします。このリモートレプリケーション
を使用すると、
1 つのストレージアレイで最大 16 組のレプリケーション仮想ディスクペアを作成できます。
複製された仮想ディスクペアは、いずれもストレージアレイに作成された論理データストレージ構造である
2 つの標準仮想ディスクから作成されます。標準の仮想ディスクは、レプリケーションされた 1 組のペアのみ
のメンバーになります。ペアは、ローカルストレージアレイのプライマリ仮想ディスクと、リモートストレ
ージアレイのセカンダリ仮想ディスクからなります。ホストによってプライマリ仮想ディスクに書き込まれ
るデータは、プライマリストレージアレイからセカンダリ仮想ディスクに直接レプリケーションされます。
レプリケーション時に使用されるホストサーバーやアプリケーションリソースはありません。データは同期
的または非同期的に書き込むことができます。
災害、通信の喪失、またはローカルストレージアレイにおける致命的な障害が発生した場合は、リモートス
トレージアレイのセカンダリ仮想ディスクの役割をプライマリ仮想ディスクに昇格させて、ビジネス業務を
維持する責任を引き継ぐことができます。
リモートレプリケーションに必要なスイッチ可能ホストアク
セス設定(レガシー)
リモートレプリケーション(レガシー)を使用したローカルストレージアレイまたはリモートストレージア
レイ、あるいはその両方からホストサーバーへのアクセスは、サポートされているファイバチャネルスイッ
チ設定を介して確立する必要があります。ホストサーバーと Dell PowerVault MD ストレージアレイの間で直
接接続された設定はサポートされません。
スイッチ環境の設定の詳細については、「必要なスイッチゾーニング設定」を参照してください。
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