のアクセス性を保証します。通信の総喪失の例として、拡張エンクロージャへの電源の損失、または両方の
RAID コントローラモジュールの障害が考えられます。
注意: ディスクグループ内の物理ディスクですでに障害が発生している場合、エンクロージャロスプロテ
クションは保証されません。この場合、拡張エンクロージャへのアクセスを失っており、その結果、デ
ィスクグループの別の物理ディスクでダブル物理ディスク障害、およびデータ損失が生じます。
エンクロージャロスプロテクションは、ディスクグループを構成するすべての物理ディスクが異なる拡張エ
ンクロージャに存在する場合にディスクグループを作成すると実施できます。この区別は RAID レベルによ
って異なります。自動方式を使用してディスクグループを作成することを選んだ場合、ソフトウェアはエン
クロージャロスプロテクションを提供する物理ディスクの選択を試みます。手動方式を使用してディスクグ
ループを作成することを選んだ場合、以下に示す基準を使用する必要があります。
RAID レベル
エンクロージャロスプロテクションの基準
RAID レベル 5 また
は RAID レベル 6
ディスクグループのすべての物理ディスクが異なる拡張エンクロージャに存在するよ
うにしてください。
RAID レベル 5 には少なくとも 3 つの物理ディスクが必要であるため、お使いのストレ
ージアレイにある拡張エンクロージャが 3 つ未満の場合は、エンクロージャロスプロ
テクションを実施できません。RAID レベル 6 には少なくとも 5 つの物理ディスクが
必要であるため、お使いのストレージアレイにある拡張エンクロージャが 5 つ未満の
場合は、エンクロージャロスプロテクションを実施できません。
RAID レベル 1
ミラーペアの各物理ディスクが異なる拡張エンクロージャに存在するようにしてくだ
さい。これにより、同じ拡張エンクロージャ内のディスクグループに 3 つ以上の物理
ディスクを含めることができます。
たとえば、6 つの物理ディスク、ディスクグループ(3 つのミラーペア)を作成する場
合、各ミラーペアの物理ディスクが異なる拡張エンクロージャに存在すると指定する
ことにより、2 つの拡張エンクロージャのみのエンクロージャロスプロテクションを
実施できます。この例は次の概念を示しています。
• ミラーペア 1 — エンクロージャ 1 のスロット 1 に物理ディスク、エンクロージ
ャ 2 のスロット 1 に物理ディスクがある。
• ミラーペア 2 — エンクロージャ 1 のスロット 2 に物理ディスク、エンクロージ
ャ 2 のスロット 2 に物理ディスクがある。
• ミラーペア 3 — エンクロージャ 1 のスロット 3 に物理ディスク、エンクロージ
ャ 2 のスロット 3 に物理ディスクがある。
RAID レベル 1 ディスクグループには少なくとも 2 つの物理ディスクが必要なことか
ら、お使いのストレージアレイにある拡張エンクロージャが 2 つ未満の場合、エンク
ロージャロスプロテクションは実施できません。
RAID レベル 0 RAID レベル 0 には整合性がないことから、エンクロージャロスプロテクションは実施
できません。
ドロワーロスプロテクション
ドロワーベースの物理ディスクを含む拡張エンクロージャでは、ドロワーの障害によりディスクグループの
仮想ディスク上のデータにアクセスできなくなる場合があります。
ディスクグループのドロワーロスプロテクションは、ディスクグループを構成する物理ディスクの場所に基
づきます。シングルドロワーの障害のイベントでは、ドロワーロスプロテクション設定が続く場合、ディス
クグループの仮想ディスク上のデータはアクセス可能なままになります。このような場合、ドロワーの障害
が発生してディスクグループが保護されると、ディスクグループが劣化ステータスに変更され、ディスクは
アクセス可能なままになります。
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