同期リモートレプリケーション(レガシー)は、ビジネス継続性を必要とする比較的少数のローカルシステ
ム間でのレプリケーション用に設計されています。たとえば、データセンターなどの運用、ローカル障害復
旧、およびその他上層のアプリケーションなどがあります。
リモートレプリケーション(レガシー)から非同期リモートレプリケーションへ
のアップグレード
レガシーリモートレプリケーションプレミアム機能とレガシー以外のリモートレプリケーションプレミアム
機能の両方をサポートする
RAID コントローラファームウェアバージョンをアップグレードする場合、RAID
コントローラ内のすべてのレガシーリモートレプリケーション設定は影響を受けず、引き続き正常に機能し
ます。
リモートレプリケーションの要件と制限事項
標準リモートレプリケーションプレミアム機能を使用するには、以下が必要です。
• 書き込みアクセスが許可されている 2 台のストレージアレイ。これらのストレージアレイの両方に、
それらの間でデータを複製するために十分な容量があることが必要です。
• 各ストレージには、デュアルコントローラのファイバチャネルまたは iSCSI が必要です(シングルコ
ントローラ構成はサポートされません)。
• ファイバチャネル接続要件 — ファイバチャネルファブリック環境に専用のリモートレプリケーショ
ンポートを接続する必要があります。さらに、これらのポートはネームサービスをサポートする必要
があります。
• 各 RAID コントローラモジュール上のリモートレプリケーションポート専用のファブリック設定を使
用することができます。この場合、ホストシステムはファブリックを使用してストレージアレイに接
続できます。
• Fibre Channel Arbitrated Loop(FC-AL)、またはポイントツーポイント設定は、アレイツーアレイ通信で
はサポートされません。
• ローカルサイトおよびリモートサイト間の最大距離は、シングルモードファイバのギガビットインタ
フェースコンバータ(GBIC)および光学式の長波 GBIC を使用して 10 km(6.2 マイル)です。
• iSCSI 接続に関する考慮事項は次のとおりです。
– iSCSI では、レプリケーションデータトラフィック用専用のポートは必要ありません。
– iSCSI アレイツーアレイ通信には、ホスト接続されたポート(Ethernet 管理ポートではない)を
使用する必要があります。
– iSCSI 接続を正常に確立した最初のポートが、そのリモートストレージアレイとの後続通信の
すべてに使用されます。その接続がその後失敗する場合は、利用可能な他のポートのいずれか
を使った新しいセッションが試行されます。
リモートレプリケーションの使用に関する制限事項
• 複製された仮想ディスク間で、RAID レベル、キャッシュパラメーター、およびセグメントサイズが異
なることがあります。
• セカンダリ仮想ディスクのサイズは、少なくともプライマリ仮想ディスクと同じである必要がありま
す。
• レプリケーション関係には標準仮想ディスクのみを含めることができます。スナップショット(レガ
シー)仮想ディスク、スナップショット仮想ディスク、およびシン仮想ディスクは使用できません。
•
プライマリ仮想ディスクは、仮想ディスクコピーのソース仮想ディスクまたはターゲット仮想ディス
クとして使用できます。セカンダリ仮想ディスクは、コピーの完了後に役割を逆にしない限り、ソー
ス仮想ディスクまたはターゲット仮想ディスクとして使用できません。コピーを実行中 ステータス
が示されているときに役割を逆にすると、コピーが失敗し、再開始できません。
• 仮想ディスクを含める事ができるのは、1 つのレプリケーション関係のみです。
•
コピー要求に参加している仮想ディスクは、複製されるセカンダリ仮想ディスクとして使用できませ
ん。
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