仮想ディスクの状態
以下の表では、ストレージアレイで認識される仮想ディスクのさまざまな状態について説明しています。
表
1. RAID コントローラ仮想ディスクの状態
状況 説明
最適 仮想ディスクに、オンラインの物理ディスクが含まれま
す。
劣化
冗長的な RAID レベルの仮想ディスクに、アクセス不可
能な物理ディスクが含まれます。システムは適切に動
作しますが、パフォーマンスが影響を受け、追加のディ
スクの障害によってデータ損失が起こることがありま
す。
オフライン
アクセス不可能な状態(障害が発生、不明、またはオフ
ライン)の 1 つまたは複数のメンバーディスクがある仮
想ディスク。仮想ディスクのデータにはアクセスでき
ません。
オンラインの強制
ストレージアレイにより、オフライン 状態の仮想ディス
クが強制的に 最適 状態になります。すべてのメンバー
物理ディスクが利用できない場合は、ストレージアレイ
によって仮想ディスクが強制的に 劣化 状態になりま
す。仮想ディスクをサポートするのに十分な数の物理
ディスクがある場合のみ、ストレージアレイにより、仮
想ディスクが強制的に オンライン 状態になります。
ディスクプール
ディスクプールによって、各仮想ディスクからのデータを物理ディスクのセットにランダムに分散すること
ができます。ディスクプールを構成する物理ディスクの最大数に制限はありませんが、各ディスクプールに
は最低
11 台の物理ディスクが必要です。さらに、ディスクプールには、各ストレージアレイの最大限度数よ
りも多い物理ディスクを含めることはできません。
シン仮想ディスク
シン仮想ディスクは、既存のディスクプールから作成できます。シン仮想ディスクを作成すると、大規模な
仮想ディスク容量をセットアップしても、必要に応じて実際の物理容量だけを使用することが可能になりま
す。
RAID レベル
RAID レベルは、物理ディスクにデータが書き込まれる方法を決定します。異なる RAID レベルは異なるレベ
ルのアクセス性、冗長性、および容量を提供します。
複数の物理ディスクの使用は、単一の物理ディスクの使用と比較して次の利点があります。
• 複数の物理ディスクにデータを設置する(ストライピング)ことで、入力 / 出力(I/O)操作を同時に
実行でき、パフォーマンスが向上します。
•
ミラーリングまたはパリティを利用して複数の物理ディスクに冗長データを保存することにより、エ
ラーが発生した場合は、エラーが物理ディスクの障害であった場合でも、失われたデータの再構築を
サポートします。
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