RAID 6
RAID 6 は RAID 5 と似ていますが、より優れた冗長性のために追加のパリティディスクを提供します。RAID 6
は最も汎用的な RAID レベルで、標準の I/O サイズが小さく、読み取りアクティビティの比率が高い複数ユー
ザー環境に適しています。RAID 6 は、大規模なサイズの物理ディスクが使用されている、または多くの物理
ディスクがディスクグループで使用されている場合に推奨します。
RAID 10
注意: プレミアム機能がストレージアレイで有効であっても、120 台の物理ディスクを超える仮想ディス
クグループを RAID 10 構成で作成しないでください。120 台の物理ディスク制限を超えると、ストレージ
アレイが不安定になることがあります。
RAID 10(RAID 1 と RAID 0 の組み合わせ)は、ミラーリングされたディスクでディスクストライピングを使用
し、高いデータスループットと完全なデータ冗長性を提供します。偶数の数の物理ディスク(4 台以上)を
使用して、RAID レベル 10 のディスクグループまたは仮想ディスクを作成します。RAID レベル 1 および 10 は
ディスクミラーリングを使用するため、物理ディスクの容量の半分はミラーリングに使用されます。この結
果、物理ディスク容量の残り半分が実際のストレージとして使用されます。RAID 10 は、4 台以上の物理ディ
スクで構成される RAID レベル 1 が選択された場合に自動的に使用されます。RAID 10 は、中規模のデータベ
ース、または高いパフォーマンス、フォールトトレランス、および中規模の容量が必要な環境に最適です。
セグメントサイズ
ディスクストライピングを使用すると、複数の物理ディスクにデータを書き込めるようになります。ストラ
イピングされたディスクは同時にアクセスされるため、ディスクストライピングによりパフォーマンスが向
上します。
セグメントサイズまたはストライプ要素サイズは、単一のディスクに書き込まれるストライプのデータサイ
ズを指定します。ストレージアレイは、8 KB、16 KB、32 KB、64 KB、128 KB、および 256 KB のストライプ要素
サイズをサポートします。デフォルトのストライプ要素サイズは 128 KB です。
ストライプ幅(深さ)は、ストライピングが実装されたアレイに含まれるディスクの数を意味します。たと
えば、ディスクストライピングを使用する 4 ディスクグループのストライプ幅は 4 です。
メモ: ディスクストライピングは優れたパフォーマンスを実現しますが、ストライピングだけではデータ
冗長性は提供されません。
仮想ディスク操作
仮想ディスクの初期化
仮想ディスクは、それぞれ初期化する必要があります。初期化は、フォアグラウンドまたはバックグラウン
ドで実行できます。各 RAID コントローラモジュールでは、最大 4 個の仮想ディスクを同時に初期化できま
す。
• バックグラウンド初期化 — ストレージアレイは、仮想ディスクが作成されてパリティを確立すると、
ホストサーバーによる仮想ディスクへのフルアクセスを確保しつつ、バックグラウンド初期化を実行
します。バックグラウンド初期化は、RAID 0 仮想ディスクでは実行されません。バックグラウンド初
期化の速度は、MD Storage Manager によって制御されます。バックグラウンド初期化の速度を変更す
るには、既存のすべてのバックグラウンド初期化を停止させる必要があります。速度の変更は、バッ
クグラウンド初期化が自動的に再開されたときに有効になります。
• フォアグラウンド初期化 — ストレージアレイは、仮想ディスクが作成されてパリティを確立すると、
ホストサーバーによる仮想ディスクへのフルアクセスを確保しつつ、バックグラウンド初期化を実行
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