コマンド 説明
• ストレージアレイのフェールバックが必要である。
• MD Series iSCSI ストレージアレイでは、再スキャンを有効にする
ために iSCSI セッションを確立する必要があります。
制限事項および既知の問題
• no_path_retry または queue_if_no_path 機能が設定されている特定のエラー状態では、アプリ
ケーションがハングすることがあります。このような状態を解決するには、影響を受けた各マルチパ
スデバイスに対して次のコマンドを入力します。
dmsetup message [device] 0 "fail_if_no_path"
ここで [device] は、マルチパスデバイス名です(たとえば mpath2。パスは指定しないでくださ
い
)。
• ボリュームがアンマウントされる前に Device Mapper デバイスが削除された場合、I/O がハングするこ
とがあります。
• scsi_dh_rdac モジュールが initrd に含まれていない場合、デバイスの検出速度が低下し、syslog
にバッファ I/O エラーメッセージが表示されることがあります。
• I/O がアクティブな間にホストサーバーまたはストレージアレイが再起動されると、I/O がハングする
ことがあります。ストレージアレイに対するすべての I/O を停止してから、ホストサーバーまたはス
トレージアレイをシャットダウンまたは再起動してください。
• MD Series ストレージアレイでは、障害の発生したパスの復旧後、フェールバックは自動的に実行さ
れません。これは、再スキャンを強制実行しなければ、ドライバはデバイスを自動検出できないから
です。コマンド rescan_dm_devs を実行してホストサーバーの再スキャンを強制実行してくださ
い。この操作によって、障害の発生したパスが復旧し、フェールバックが可能になります。
• ホストシステムが大量の I/O を処理している場合、フェールバックの速度が低下することがあります。
ホストサーバーのプロセッサ使用率が非常に高い場合、この問題はさらに悪化します。
• ホストシステムが大量の I/O を処理している場合、Device Mapper Multipath サービスの速度が低下する
ことがあります。ホストサーバーのプロセッサ使用率が非常に高い場合、この問題はさらに悪化しま
す。
• ルートディスクが multipath.conf ファイルのブラックリストに載っていない場合、そのルートディスク
にマルチパスノードが作成されることがあります。コマンド multipath –ll を実行すると、この問
題の識別に役立つベンダーおよび製品
ID が一覧表示されます。
• 旧バージョンの SLES をアップグレードする場合は、アップデートされた SLES インストールで最新
の scsi_dh_rdac モジュールをアンインストールしてから、再インストールします。その後、カー
ネルをアップデートし、DVD から MD Storage Manager をインストールします。
トラブルシューティング
質問 回答
どのようにして multipathd が実行され
ていることを確認できますか?
次のコマンドを実行します。
/etc/init.d/multipathd status
multipath –ll コマンドの出力でデバイス
が表示されないのはなぜですか?
まず、デバイスが検出されているかどうかを確認します。コマン
ド #cat /proc/scsi/scsi で、すでに検出されているデバイス
をすべて表示します。次に multipath.conf を検証して、正しい設定
でアップデートされていることを確認します。この後、
multipath を実行します。次に multipath –ll を実行しま
す。新しいデバイスが表示されます。
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